えひめの教育未来ビジョン

教育長からのメッセージ

「えひめの子どもたちのために、
あなたの力を発揮してみませんか。」
愛媛県教育委員会教育長 田所 竜二

本県では、
①子どもが好きで、未来を担う子どもたちを育成しているという誇りと気概を持って教育にあたることができる人、
②愛顔(えがお)にあふれ、あいさつを大切にする人、
③仕事にも人にも誠実に向き合う人、

を求めています。
教職は、子どもたち一人一人の特性を伸ばし、未来を担う人材を育成する仕事です。今の教育が未来の社会を作るという点で、やりがいの大きな仕事です。また、他の職では味わえない魅力も多くあります。一つには、子どもたちが成長していく姿を間近で見られることです。もう一つは、先輩のアドバイスを受けながら、教材、教具、授業の方法等について研究し、自分自身が成長していけることです。子どもたちと向き合う時間を大切にして、信頼関係が深まることで、伸びゆく子どもたちから多くの喜びを享受できるでしょう。
愛媛県教育委員会は、一人一人にとって、教員としての人生が充実するよう様々なサポート体制を整えています。一例ですが、業務改善計画に基づき、教員のワーク・ライフ・バランスを一層推進しています。また、教員のキャリアステージに応じて、教員としてのスキルアップを強力にバックアップしています。学校におけるICT環境についても整備の充実を図り、時代に応じた授業実践への挑戦を応援しています。
納得できる教職人生を愛媛県でスタートしませんか。愛顔(えがお)があふれる学校づくりのために、共に歩むあなたの出願を待っています。えひめの子どもたちのために、あなたの力を発揮してみませんか。

愛媛県教育委員会の取組

「あなたのは、みんなの

愛媛県教育委員会では、愛媛県長期計画「愛媛の未来づくりプラン」を基に、
愛媛県教育振興に関する大綱における振興方針と連携を図りながら、毎年度、教育基本方針・重点施策を策定しています。

1.えひめジョブチャレンジU-15事業
中学生段階での望ましい勤労観や職業観の育成を図り、地域産業の魅力や地元で働くことのよさを実感することを目的に、全公立中学校と全県立中等教育学校(前期課程)で、5日間の企業職場体験や農林水産体験に取り組む事業です。
2.みらいの学びプログラミング教育推進事業
生徒のプログラミングスキルの向上を図るため、サマースクールやコンテストを開催するとともに、教員の指導力向上を図るため、教科「情報」に関する研修の実施や、情報教育用アプリの全校導入を行います。また、教員への支援として、ペーパーテストの自動採点システムや1人1台端末を使った小テストの自動採点システムも導入しています。
3.えひめ高等学校全国募集促進事業
愛媛県外の中学生が、県内の県立高校に進学し3年間学ぶ「えひめの愛顔(えがお)留学」を活発化させる事業です。学校見学バスツアーやSNS等での情報発信など、地域と学校が一体となったPR活動を展開することで、県外からの入学生徒数は年々増加しています。

愛媛の先輩教員インタビュー

高校教員

2014年度採用
内山 太教諭
Q.
教員になって一番印象に残っていることは何ですか。
A.
長高水族館の目玉の1つとなっている「ハマチの輪くぐりショー」が誕生した時の話です。当時の担当生徒は、ハマチの好奇心旺盛な性格に目を付け、何かイベントができないかと模索していました。話合いの中で「ハマチが輪をくぐったら面白いな」という意見が出たのですが、その日の帰り道に一人の生徒が自分でフラフープを買いに行き、翌日からは輪をくぐったハマチにだけエサを与えることで、輪をくぐるとエサがもらえることを学習させ始めました。その生徒は「絶対にできる」と確信している様子でトレーニングを続けました。その結果、水槽に輪を入れるとエサが無くてもその輪をくぐるようになり、ハマチの輪くぐりショーが誕生しました。今でも、このイベントは後輩たちに引き継がれ、大人気のショーとして、たくさんのお客様を楽しませています。高校生ならではの純粋さと好きなことに熱中することが生み出すエネルギーの大きさ、生徒たちが持つ可能性の大きさを学ばせてもらった出来事でした。
Q.
学校魅力化の取組を行う上で苦労したことやうれしかったこと、印象深かったエピソード等を教えてください。
A.
長浜高校は、分校化するという厳しい状況に直面していました。この危機的な状況の中で、私が所属する魅力化推進室が立ち上げられ、全国から生徒を受け入れる動きが本格化しました。しかし、その時点では住む場所の確保や食事の提供など、必要な準備が何もできていない状況でした。そんな中、地域社会全体が学校の存続に向けて協力してくれました。休日返上で学校をPRしてくれた生徒たちの努力もあり、結果として入学者は倍増し、分校化の危機を何とか乗り越えることができました。学校が存続したことは当然嬉しかったですが、これだけ多くの人が学校を残すべきだと思い行動してくれたことが本当に嬉しく、私にとって忘れられない経験になりました。

特別支援学校教員

2017年度採用
松木 梨紗教諭
Q.
愛媛県の教員を目指したのはなぜですか。
A.
兄弟が県内の特別支援学校に通っていたのですが、その際にお世話になった先生方を見て特別支援学校教員を志し、そんな先生方と同じ愛媛県で働きたいと感じたからです。
Q.
教職の魅力はどんなところですか。(特別支援ならではの魅力を教えてください。)
A.
子どもたち一人一人とじっくり関わりながら、成長を見守ることができる点だと思います。一人一人の姿を具体的に思い浮かべ、ワクワクしながら、授業内容を考えたり、教材を作ったりすることが、とても楽しいです。また、特別支援学校では、複数の先生と一緒に授業を行うことが多いので、同じ学年部の先生方と協力しながら、授業の内容を考えたり、準備をしたりします。複数人が力を合わせ、アイデアを出し合う機会に恵まれており、大きな魅力だと感じています。
Q.
職場からの先輩のアドバイスで印象に残っている言葉を教えてください。
A.
「授業のことや子どものことを、自分の言葉でたくさん話すことが大事」というアドバイスが印象に残っています。相手に話すことで、自分の気持ちを整理できるだけでなく、自分一人では思いつかなかった改善案を教えていただき、とても大きな学びの場になります。また、先生方と話をしていると盛り上がることが多く、取り組みたい活動がどんどん思い浮かんで「やってみよう!」という気持ちが溢れてきます。授業が上手くいかず落ち込んでいるときにこそ、自分の言葉で話す機会を積極的に設け、明日も頑張ろうと気持ちを高めています。
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